配布したアンケート用紙は約5200で、回答が寄せられたのは980事業場(回答率18.8%)からであった。
回答のあった事業場の規模は、50人未満が274(28.0%)、50〜99人が262(26.7%)、100〜299人が314(32.0%)、300〜999人が90(9.2%)、1000人以上が17(1.7%)、無回答が23(2.2%)であった。
業種別には、製造業が242(24.7%)と最も多く、次いでその他の事業が214(21.8%)、建設業が134(13.7%)、卸・小売業が121 (12.3%)、運輸・貨物取扱業が103(10.5%)、情報処理産業が61(6.2%)、金融・広告業が41(4.2%)、ビルメン・警備業が41 (4.2%)、病院・社会福祉事業が12(1.2%)、無回答が11(1.1%)の順で続いている。
(1)安全衛生管理体制
規模50人以上の683事業場の安全衛生管理体制については、(安全)衛生委員会が設置されている事業場は560(82.0%)で、うち委員会を毎月開催していると回答したところが355(52.0%)で、毎月ではないが定期的に開催しているところを加えると655(66.6%)ととなる。衛生管理者については、選任している事業場は593(86.8%)と高く、産業医は専属産業医を選任しているところが177(25.9%)、嘱託産業医を選任しているところが440(64.4%)で、選任している事業場の合計は617(90.3%)であった。
産業医の主な活動内容としては、最も多かった回答が「健康診断結果についての意見を聴く」が446(22.5%)、次いで「健診後の保健指導」が370 (18.7%)、「一般的な保健指導」が366(18.5%)と続いているが、「安全衛生委員会への参加」は192(9.7%)、「社内の定期巡視」が 167(8.4%)と少なく、「特に活動していない」は45(2.3%)に上っている。
産業医への評価については、「熱心」が169(24.7%)、「普通」が381(55.8%)、不熱心が54(7.9%)と続いている。
(2)健康問題に対する意識等
医療費の将来の予測値に関しては、「知っていた」が233(23.8%)、「正確には知らなかった」が628(64.1%)、「知らなかった」が90(9.2%)、「無回答」が29(3.0%)となっている。
事業場としての健康づくり対策への考え方については、「積極的に取り組むべき」が163(16.6%)、「さらに真剣に取り組みたい」が507 (51.7%)、「具体的な取り組み方法が分からない」が106(10.8%)、「経済的・時間的な余裕がない」が154(15.7%)、「社員個人の問題である」が19(1.9%)、「無回答」が31(3.2%)となっている。
(3)健康診断と事後措置について
健康診断の実施については、「実施している」が963(98.3%)、「未実施」が8(0.8%)、「無回答」が9(0.9%)となっている。
健康診断結果に関して誰から意見を聴いているかについては、「産業医」が最も多く490(50.0%)、次いで「健診機関の医師」が357(36.4%)、「聴いていない」が98(10.0%)、「健診機関の産業看護職」が60(6.1%)と続いている。
健診後の事後措置については、「医師からの意見提出がなかった」との回答が530(54.1%)、「提出された意見のとおり実施したことはない」が17 (1.7%)、「無回答」が138(14.1%)で、提出された意見に基づき何らかの事後措置を行ったのは295(30.1%)であった。
(4)健康づくり対策に関する実態と意識について
事業場の健康づくり対策に係る関心度は、「ある」が464(47.3%)、「少しある」が370(37.8%)、「あまりない」が130(13.3%)、「ない」が10(1.0%)、「無回答」が6(0.6%)となっている。
健康づくり対策の現状については、「かなり力を入れて実施している」が71(7.2%)、「ある程度は実施している」が473(48.3%)、「ほとんど行っていない」が344(35.1%)、「全く行っていない」が83(8.5%)、「無回答」が9(0.9%)となっている。
この「ほとんど行っていない」「全く行っていない」427事業場にその原因を尋ねたところ、「社員の意欲不足」が最も多く238(55.7%)、次いで「健康づくり対策についての知識不足」が169(39.7%)、「資金的な問題」が114(26.7%)、「事業主の意欲不足」が103(25.5%)と続いている。
今後の健康づくり対策への意欲については、「大いにある」が72(7.3%)、「ある」が245(25.0%)、「検討してみたい」が526 (53.7%)、「ほとんどない」が109(11.1%)、「全くない」が11(1.1%)、「無回答」が17(1,7%)となっている。
当推進センターの知名度・利用状況については、「知っており、利用したこともある」が53(5.4%)、「知っていたが利用したことはない」が348(35.5%)、「知らなかった」が525(53.6%)、「無回答」が54(5.5%)であった。
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